オープンソース調べOSS 

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会社のプロダクトに自作プログラムが使われたという話

この記事は、[株式会社ヘンリー アドベントカレンダー2023](https://qiita.com/advent-calendar/2023/henry)の21日目の記事です。昨日の記事は @agatan さんの [Henry の開発はなにが楽しい?ソフトウェアエンジニアにとっての魅力と挑戦をご紹介します!](https://dev.henry.jp/entry/2023/12/20/195512) でした。

# はじめに

株式会社ヘンリーのエンジニアの小貫です。私は病院で医療事務として5年ほど働いていたことがあり、その知見もあって主にレセコンまわりの開発をしています。
ヘンリーに入社してから、個人的につくったプログラムが会社のプロダクトのいち機能になったという体験をしまして、なかなかできない経験だったなーと思い、この件についてお話したいと思います。

# 個人的にプログラムを書くまで

私は開発でレセコンまわりを担当することが多く、業務に役立てようと個人的にプログラムを書いていました。

レセコンとは「レセプトコンピュータシステム」のことで、医療機関の診療報酬の計算やレセプト(診

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OSSJでのOSPOのパネルディスカッションを終えて

# はじめに
12/6に続いて、再び投稿させていただく大和田です。本日は、Open Source Summit Japan 2023の2日目に行われたパネルディスカッション [“The OSPO Panel of JAPAN 2023: How to Accelerate OSPO?”](https://sched.co/1TyrU)について簡単に報告します。

# 概要
Open Source Summitは[The Linux Foundation](https://www.linuxfoundation.org/)が開催するLinuxをはじめとするOSSに関わる人々が集まるイベントで、世界各地で行われています。12/5-6に日本の有明セントラルタワーホール&カンファレンスで開催されました。12/19の投稿にその概要が紹介されています。

ご紹介するパネルディスカッション [“The OSPO Panel of JAPAN 2023: How to Accelerate OSPO?”](https://sched.co/1TyrU)は、[TODO Group](https://to

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Open Compliance Summit 2023 参加レポート

# Open Compliance Summit 2023に参加してきました

## イベント概要
Open Compliance Summitは、Linux Foundation主催のオープンソースソフトウェアのコンプライアンスに関わる知識を共有する国際的なイベントです。例年、”Open Source Summit Japan + Automotive Linux Summit”とあわせて連続開催されています。

Open Source Summitは主に技術的な領域を取り扱う一方で、Open Compliance Summitではライセンスの考え方やオープンソースソフトウェアを取り巻く標準規格の解説、セキュリティやコンプライアンスを高めるためのツール、組織づくりのケーススタディといった、オープンソースソフトウェアに関する広範な内容を取り扱います。

– イベント名:[Open Compliance Summit 2023](https://events.linuxfoundation.org/open-compliance-summit/)
– 開催期間:例年12月の開催です。今年

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Hyprlandで作る美しいLinuxデスクトップ

# はじめに

フリュー Advent Calendar 2023 の20日目担当の
ふりゅーぺんぎんです

今回は題名の通りHyprlandとWaybarを用い、良い感じのLinuxデスクトップ環境を作ってみようというものです

Linuxデスクトップ元年はとうの昔に過ぎ去っているので、当然ご存知かと思いますが、Linuxでは自由にデスクトップ環境を選択したり改造することができます
(UnixPornで検索したらカッコいいのが沢山でてくるよ)

KDE PlasmaやGnomeといったデスクトップ環境以外にもウィンドウマネージャ(i3wmやXmonadなど)という選択肢がありますが、厄介なことに近年はX Window SystemからWaylandへの過渡期であり、ウィンドウマネージャ使いは乗り換えをしなければならない季節です(i3->Sway等)

その中でHyprlandなるものを見つけたのですが、日本語の記事があんまりなかったので(特に難しいものでもないと思うのでそもそも必要ないかもしれませんが)、その辺りの情報を増やしたいなぁと思った次第です

検証の環境はManjaroです

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Open Source Summit Japan 概要

### はじめに
パナソニックホールディングス株式会社でOSSコンプライアンス推進を担当している加藤と申します.
本日は、オープンソースに関するイベント Open Source Summit Japan 2023(OSS Japan 2023)について紹介したいと思います。

### Open Source Summit Japan (OSS Japan) ってなに?
The Linux Foundationが主催するオープンソースソフトウェアに関する国際技術カンファレンスです.類似イベントに、Open Source Summit (North America) や Open Source Summit EU があり、毎年日本でも OSS Japan として開催されています(ここ数年は12月の開催です)。Open Source Summit Japan という名称になったのは2017年からで,過去は Japan Linux Symposium (2009年),Linux Con Japan (2010~2016年) という名称でした.過去はLinux関連の話題がメインでしたが,OSS全

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個人開発のOSSで独立・起業した話

# 自己紹介
内田といいます。富士通エフサスという会社に19年ほど勤務していましがが、2014年から開発をはじめたOSS プリザンターで2017年に独立起業しました。今はインプリムという会社(7期目)を経営しています。

# プリザンターとは?
個人開発のOSSで、もともとは富士通社内の管理業務の効率化を狙って開発した情報共有ツールです。データベースとしての機能をもっていて、エクセルで管理している仕事を置き換えることができます。OSSなので、フリーソフトとして無料で提供しています。

https://github.com/Implem/Implem.Pleasanter

# なぜ開発したか?
管理業務がとても大変でした。エクセルとメール、そして印刷しての会議は労力が必用でした。こうした業務をWeb化すればよいのですが、管理業務の種類も多いため1つ1つWeb化していっては時間が足りません。そのため、簡単にエクセルで管理しているようなものをWebの操作だけで開発できるツールを作ろうと考えました。今流行の言葉でいうところの業務システムのノーコード開発ツールです。下記は独立・起業する前に F

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SBOM管理に取り組んでみた

## はじめに

[SRA Advent Calendar 2023](https://qiita.com/advent-calendar/2023/sra)の19日目です。
関西事業部の南部です。

可能な限り誕生日の本日(12/19)に記事を書くようにして7年。47歳になりました。もう紛れもないアラフィフです。

今回は、2020年6月に以前一緒に仕事をしていた人にSBOM管理環境を構築しましょうとお声掛けをいただき早3年。
ようやく形になり運用も始まり一段落したので、SBOMについて少し書いておこうと思いました。

## SBOMとは

Software Bill of Materialsの頭文字をとったもので、「エスボム」と読みます。
詳しくは[OpenChain Japan](https://qiita.com/organizations/openchainproject)や、[日立ソリューションズ社のHP](https://www.hitachi-solutions.co.jp/sbom/sp/solution/sbom/)と、たくさんあるので見てみてください

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LangChainから見る、OSS成長の力学

こんにちは、[kzk_maeda](https://twitter.com/kzk_maeda)と申します

普段はatama plusという会社でSRE/DRE/EMをしつつ、AWS Community Builderとしてコミュニティ活動したりしています。

また趣味でGAI/LLM界隈はうすーくウォッチしており、LangChain系のイベントに登壇したり、Bedrock触ったりしています。

その活動の中でLangChainにコントリビュートする機会が何度かあったのですが、この異常なペースで成長しているOSSに興味があり、なぜここまで巨大なOSSとして成長できているのかを考察してみようと思います。

※ちなみに以前イベントで喋った以下の話を、別の角度からやってみようという記事です

※世の中にはいろんなVCSがありますが、今回はGitHubベースで調査していきます。
※[langchain-ai](https://github.com/

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Docusaurus – Meta が開発した超高速な静的サイトジェネレータ

Docusaurus は、 Facebook が開発した静的サイトジェネレータで、サクッと高速な Web サイトを作成することができるのが特徴です。

2023/12 時点での GitHub スター数は ⭐️ **49.9k** です。

![](https://docusaurus.io/img/docusaurus_keytar.svg)

### Links

– 公式ページ: [docusaurus.io](https://docusaurus.io/)
– GitHub: [facebook/docusaurus](https://github.com/facebook/docusaurus)

### 特徴

公式がトップページに掲げている 5 つの特徴です。

– MDX: [MDX](https://mdxjs.com/) というマークダウンと React が合体したファイル形式を利用できるので、 React 単体で作るときのように、ページを作成するのにわざわざ React を書く必要がありません。マークダウンを描くだけでページを作成できます。逆に、マークダウンで書い

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MapLibre GL JS+標高タイルで3D地形を表示する方法

# はじめに

:::note info
この記事は [MapLibre Advent Calendar 2023](https://qiita.com/advent-calendar/2023/maplibre) 18日目の記事です。
:::

MapLibre GL JSでは地形データがあれば、[3D地形を表示する](https://maplibre.org/maplibre-gl-js/docs/examples/3d-terrain/)ことができます。地形データ(以下、標高タイル)は[DEM(数値標高モデル)](https://fgd.gsi.go.jp/download/ref_dem.html)とも呼ばれ、MapLibre GL JSではDEMを地形データとして利用しますが、[Terrain-RGB形式(Mapbox)(もしくはTerrarium-RGB形式(Mapzen))というエンコーディング(標高換算式)の標高タイルが利用されます](https://maplibre.org/maplibre-style-spec/sources/#raster-dem)。無償で提供さ

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AWS Amplifyとの出会いと5年間の活動をまとめてみた

![img](https://memo.dayjournal.dev/images/try-108_02.jpg)

:::note info
この記事は、「[AWS AmplifyとAWS×フロントエンド #AWSAmplifyJP Advent Calendar 2023](https://qiita.com/advent-calendar/2023/amplify)」の18日目の記事です。
昨日は[@Ryo54388667](https://twitter.com/Ryo54388667)さんによる[AWS Amplifyを利用してNext.jsのアプリのStorybookをサクッと確認したい!](https://zenn.dev/ryota_09/articles/90003d4158ce51)でした。
:::

https://qiita.com/advent-calendar/2023/amplify

こんにちは、[Amplify Japan User Group](https://aws-amplify-jp.github.io)の[Yasunori K

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無料で使えるOSSのノーコード開発ツール「プリザンター」

# はじめに
ノーコード開発ツール「プリザンター」を開発しています。オープンソースとしてGitHubに公開しており、機能制限やユーザ制限なく無料で使うことができます。開発当初は個人で開発しておりましたが、現在は法人化して組織で開発を行っています。

https://github.com/Implem/Implem.Pleasanter

# 導入事例
金融機関や大手製造業など大企業のさまざまな管理業務に利用されており、現在21件の導入事例を公開しています。クローズドなネットワークで利用でき、大人数で利用しても費用がかからないなどの理由で大企業にとって導入しやすいノーコード開発ツールとなっています。

https://pleasanter.org/cases

# ITreview Grid Award 2023 Fall
口コミサイトITReviewの「ローコード開発部門」では、認知度、満足度ともに上位に位置付けられています。この中で無料で使えるオープンソースは「プリザンター」だけです。
![image.png](https://qiita-image-store.s3.ap-nort

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全エンジニアが知っておくべきGithubレポジトリTop28【2023最新版】

この記事は[Nuco Advent Calendar 2023](https://qiita.com/advent-calendar/2023/nuco)の18日目の記事です。

# はじめに
本記事ではGithubレポジトリTop28を紹介します!

Githubレポジトリは日々の業務や学習に役立てることが可能です。必要な機能や学習教材は、無料で利用出来る高機能なものがあるのなら積極的に利用して役立てるべきです。

以下の内容に分けて合計28個のGithubレポジトリを紹介します!

開発用Githubレポジトリ
学習用Githubレポジトリ

QOL高めのエンジニアとして日常を過ごしたい方は参考にしてください!

:::note
弊社Nucoでは、他にも様々なお役立ち記事を公開しています。よかったら、Organizationのページも覗いてみてください。
また、Nucoでは一緒に働く仲間も募集しています!興味をお持ちいただける方は、[こちら](https://www.recruit.nuco.co.jp/?qiita_item_id=e8d56c3a642eac

初めてOSSコントリビュートするためにやったこと

:::note info
これは [ZOZO Advent Calendar 2023](https://qiita.com/advent-calendar/2023/zozo) カレンダー、シリーズ 5 の 17 日目の記事です。
:::
# はじめに
OSSに貢献してみたいけど、何をすればいいのか分からない・ハードルが高そうと思っている人は多いのではないでしょうか。まさに自分がそうでした。
そこでこの記事では、技術力を高めるという目的というよりは、まずはとにかく簡単なissueを探してOSS活動の雰囲気を掴みたい・成功体験を積んでみたいという人を対象に、最初の一歩として踏み出しやすいissueの探し方を自分の経験をもとに共有できればなと思います。

# 貢献しやすいissueを見つける
普段使っているツールやライブラリの改善点を見つけて自分でissueを起票したりcommitするのはなかなかハードルが高いですよね。
そこで今回は、[GitHub Help Wanted](http://github-help-wanted.com/)を使って世界中のOSSからissueを探してみます

FOSS4G ASIA 2023 参加レポート

## はじめに
:::note info
この記事は [FOSS4G Advent Calendar 2023](https://qiita.com/advent-calendar/2023/foss4g) 16日目の記事です。
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FOSS4G ASIA 2023に現地参加してきたので、セッションの内容を書きます!

![IMG_7999.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/2667439/a0daafa8-c605-9ba6-21d8-5f076fb14553.jpeg)

## FOSS4G ASIAとは
### 概要
– 2年ごとにアジアの様々な国で開催されているFOSS4Gイベントです
– 今年は韓国・ソウルで開催されました
– 期間は 11/28~12/02 でした

FOSS4G-ASIA 2023

### 日程
– 11/28
– ワークショップ
– 11/29-12/1
– カンファレンス
– 12/2
– コミュニ

Noodl Cloudを自分のPC内に構築する(Self cloud)

## はじめに
次世代ローコードプラットフォームNoodlがオープンソースになることを[発表](https://www.noodl.net/open-source)しました。

そこで先日Githubに公開されたばかりの[`Noodl Cloud Service`](https://github.com/noodlapp/noodl-cloudservice)を自分のPC環境に構築。Noodl上から自分の`Self Cloud`を使用できることを確認しましたので。その手順を共有します。

Noodl Cloud ServiceとはNoodl上でバックエンド処理を構築するためのプラットフォームです。MongoDBとExpress、Node.js上に構築されたParseで構成されています。Self Cloudとはこの環境を任意のPC上に構築できるということです。

![Noodl open source](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/192442/ab265753-bfa5-6e31-2d55-12

標準SBOMフォーマットについての解説

# はじめに
さて、本日はSBOMフォーマットの話題です。
SBOMの非常に重要な要素のひとつが**Automation Support**(**自動生成や機械可読性など、自動化に対応していること**)です。大規模なシステムや製品であれば、数十~数百個のコンポーネントを内包していることもあるため、機械処理できないと大変ですよね(とても、読めないし、書けない)。そして、機械処理するためには、内容や書き方、粒度などを統一する必要があり、書き方のルールを定めた「**フォーマット**」を定義する必要があります。
SBOMの標準フォーマットは、[The Software Package Data Exchange(SPDX)](https://spdx.dev/)、[CycloneDX](https://cyclonedx.org/)およびSoftware Identification (SWID) tagsの3種類とされており、実務ではSPDXとCycloneDXを活用されているケースが多いようです。
# SPDX
SPDXは古くからソフトウェ

経産省のSBOM導入に関する手引きについて

# 経産省のSBOM導入に関する手引について
今年の7月に経済産業省により「[ソフトウェア管理に向けたSBOM(Software Bill of Materials)の導入に関する手引](https://www.meti.go.jp/press/2023/07/20230728004/20230728004.html)」が策定、公開されました。既にお読みになった方も多いかもしれませんが、今日はこの手引について、改めて整理してみたいと思います。
本手引の英語版は[こちら](https://www.meti.go.jp/english/press/2023/0728_001.html)。

# 背景
平成31年4月、経済産業省により、「Society5.0」におけるセキュリティ対策の全体像を整理し、産業界が自らの対策に活用できるセキュリティ対策例をまとめた、『**サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(CPSF)**』が策定されました。またCPSFに基づくセキュリティ対策の具体化・実装を推進するため、検討すべき項目ごとに焦点を絞ったタスクフォースが新たに設置され、そのうちのひ

Elixir OSSハック①【Livebook①】:LiveViewフロントデバッグを使って易々とLivebookを改造

この記事は、[Elixir Advent Calendar 2023 シリーズ12](https://qiita.com/advent-calendar/2023/elixir) の13日目です

【本コラムは、15分で読め、30分でお試しいただけます】

[piacere](https://twitter.com/piacere_ex) です、ご覧いただいてありがとございます :bow:

今回は、下記を追体験いただく … つまり「OSSの改造をする」コラムです

昨年/今年のElixir界隈と、Elixir Advent Calendarを賑わす、高機能Web開発環境「Livebook」ですが、OSSなので、当然ソースコードは読める訳です

しかし、素晴らしいWeb上開発体験を提供しているからこそ、複雑そうに思われるコードを読む気は、なかなか高まらないですよね?

そこで、みんなでコードを眺めて、震えて、納涼するというイベントを[LiveViewJP#21

IBM i 上でNode.jsのWebアプリを動かす その1

# IBM i でのOSS利用

IBM i でオープンソースのソフトウェアを利用できることをご存知でしょうか?
英語ではありますが、IBM i 上で稼働するOSSについてまとめられているドキュメントが公開されています。

https://ibmi-oss-docs.readthedocs.io/en/latest/README.html

PythonやNode.jsなどのソフトウェアをIBM i上で使うことができます。
IFS (統合ファイル・システム)上で利用できるのですが、bashなどもあるので使い慣れている人であれば、特に困ることはないかと思います。

いくつかのOSSを利用できるのですが、今回は何回かに分けてNode.jsを使ったアプリの紹介をしていきます。
最終的な目標は、Node.jsからDBアクセスをするようなWebアプリを作ることです。
少しインタラクティブなアプリを…ということで、QRコードをカメラで読み取ってステータスの更新を行うようなアプリを作ってみました。

作成したアプリのコードはこちらにおいています。

https://git